2024年4月9日 フローラル・ウォーターとは

フローラル・ウォーターとは

精油(エッセンシャルオイル)とフローラルウォーターは、両方とも植物から作られる自然な製品ですが、その違いは抽出方法や用途にあります。

精油(エッセンシャルオイル)とは

精油は英語でエッセンシャルオイル(Essential Oil)と言います。植物の花、葉、茎、根、果実などから高温の水蒸気を充てて、その中のエッセンスを抽出し濃縮したものです。単独の種類のみで行い、複数の種類の草花を混ぜて行うことはありません。ですので、例えばローズオイルの場合は、同じ種類のダマスクローズの花びらのみを集めて、そのエキスを抽出します。オレンジの場合は、オレンジの花だけの精油は「ネロリ」と呼ばれ、果実を抽出した精油は「オレンジ」と呼ばれたりするように、同じ植物でも部位ごとに抽出を行う場合もあれば、花と葉、茎などと合わせて行う場合もあります。

精油の抽出方法

抽出プロセスは通常、蒸留や圧搾などの特殊な方法で行われます。植物の成分や香りが非常に濃縮されているため、一滴あたりの効果が高く、少量でも強力な効果を発揮します。ですので、精油の場合は非常に濃度が高いため、そのまま直接使える精油の数は非常に限られ、通常キャリアオイルと呼ばれる植物油と混ぜ合わせて、薄めて使用するのが一般的です。

精油はアロマセラピー、マッサージ、入浴、または香りづけなど、さまざまな目的で使用されます。例えば、ラベンダーやティーツリーなどの精油はリラックスやストレス解消に効果があるとされ、ペパーミントやレモングラスなどは気分をリフレッシュさせるのに使われます。

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フローラルウォーターとは

上で説明したように、精油は非常に濃度が高く、そのまま使える精油は限られ、通常キャリアオイルと混ぜて使用します。

一方、フローラルウォーターは、精油の抽出の際に植物に高温の水蒸気を当てた時の水蒸気の部分となります。高温の水蒸気には植物のオイル成分やさまざまな成分が溶け出しますが、精油としてオイルとなって凝固された以外にもその水蒸気の中にはまだ植物の蒸留して得られる水溶性のエキスなどが含まれている状態です。その水蒸気が冷却されて液体になったものがフローラルウォーターです。精油とは異なり、香りや成分は比較的軽やかで、植物のエッセンスが水に溶けた形となっています。そのため、精油よりも肌に優しいとされます。また本来方に植物の成分のほとんどが精油となっているため、フローラルウォーターとなる冷却された水蒸気にはほんの数パーセントの植物エキスが含まれている状態のため、濃度も低くそのままお使いいただける状態となっています。

フローラルウォーターの使い方

フローラルウォーターには植物のエキスがほんの数パーセントと少ないため、薄める必要がなく、そのまま使えるのが特徴です。国によってはそのまま飲み物として利用していることもあります。例えば、ローズウォーターをそのまま美容のために飲んだり、オレンジブロッサムウォーターやローズマリーウォーターは料理に使用されることがあります。ただ、当店では飲用物と明記しているもの以外は飲用はオススメしておりません。

スキンケアとしてはフローラルウォーターは主に肌のケアや化粧水やボディスプレー、ボディーローション、フェイスミストとしてお使いいただけます。そのまま使える自然派コスメとして人気です。その他、普段の生活にはミントやラベンダーなどルームスプレーやリネンウォーターとしてもおすすめです。

また精油のように違う種類のフローラルウォーターをブレンドしてオリジナルの香りの化粧水を作るのもお勧めです。精油やフローラルウォーターなどは、いくつかの香りを混ぜた香水のように、ブレンドすることにより香りに深みが出て、効能にも相乗効果が出ると言われています。

アロマ初心者にはフローラルウォーターがおすすめ!

精油は植物から濃縮されたエッセンスであり、香りや成分が高濃度で、効果も強力です。一方、フローラルウォーターは水溶性のエキスがメインで、精油よりも軽やかな香りや成分を持ち、肌などにも優しい使用ができる特徴があります。どちらも自然な素材であり、使い方によって様々な効果を発揮しますが、初心者の方にはまずはフローラルウォーターから始めることをおすすめします。

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